大台ヶ原 千石ー サマーコレクション
2007年8月5日
坂地(記録)・万福
9月から千石ーを含む西大台に入山規制がかかり、登りにくくなると予想されるので、サマーコレクションを登りに行ってきました。前回は、万福さんが全ピッチリードしてくれたので、今度行くときはツルベでと思っていましたが、なかなかチャンスがありませんでした。西大台の入山規制で千石ーにも入りにくくなるかも知れないので、これをきっかけに行くことにしました。
台風の余波が心配されましたが、天気は回復するという予報を信じて4日の夜出かけました。腰痛持ちのため、小さな車の車内で寝ると翌朝こたえるので、ドライブウェーの途中で明るくなるまでのあいだテントを張って仮眠することにしました。5時すぎ起床で食事をし、駐車場に車を入れて5時半出発。千石尾根からの下降は4回目になりますが、初めて下降したときにくらべると踏み跡もはっきりして、赤いテープを追えば降りやすくなったように感じました。

取り付きに6:30到着、登攀開始は6:45。前回、万福さんが4ピッチ目の10cで痛恨の1テンをかけたので、是非とも今回はノーテンで抜けてもらおうと、奇数ピッチが僕、偶数ピッチが万福さんになるよう僕から登り出しました。(リードしたかった7ピッチ目のハンドトラバースと最終ピッチのタイ焼きのしっぽのハングが僕のピッチになるというねらいもありました)
1ピッチ目はノープロ(ノープロテクション&ノープロブレム)ですが、岩壁側がビショビショなので靴をぬらさないよう背中を岩壁側につけてチムニー登りで越えました。おかげで背中がぼとぼとになりました。2ピッチ目の2ピン目のハンガーがなくなっていたという情報があったので、ナットと小さなナッツを用意していったのですが、ちゃんと付いていたのでひと安心(サマーコレクションの核心は実質的登攀の始まる2ピッチ目のここです)。台風の影響で数日前に豪雨が降ったので、ジェードルに接近する前半は滲み出しで岩が濡れていて、ここどうして登んねんと思うところがもありましたが、後半は真夏の太陽が射し岩も乾いて快適な岩登りを楽しめました。

雲ひとつない快晴になったので、きっと後ろから新しいパーティが現れるだろうと何度も下を見ましたが誰も現れず、サマコレは僕らふたりの貸し切りでした。
12:08終了。駐車場に戻って、車を出した頃から曇ってきて、大台のドライブウェーを少し走ったところでドシャ降りのにわか雨が降ってきました。もう少しゆっくりしていたら壁の途中で雨に遭うところでした。

サマーコレクションは、取り付きやすさ、すっきりとした岩と眼下の原生林とシオカラ谷の美しさ、スラブ、垂壁、トラバース、ミニハングとあきない楽しさ、(A0でも登れるし)etc...今さらながらよいルートだと思いました。僕のような干し柿クライマー(ヘタが付いたまま固まってぶら下がっている)にはぴったりです。リードしたかったハンドトラバースのピッチと最終の鯛焼きのしっぽのハングを譲っていただいて、万福さん、ありがとうございました。
帰ってきてから出た岳人の9月号に、千石ー(サマーコレクションとサンダーボルトetc )の特集が組まれていました。きっと9月からの入山規制をひかえて、夏休み後半にはドッとクライマーが押し寄せることと思います。雨のため撤退した1回目も含めて、3回とも他の登攀者のいない静かなクライミングを楽しめて非常にラッキーでした。
(坂地)
